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初春の浮世絵

鈴木春信
「夜の梅」
闇夜に匂い立つ白梅の樹の下、差し向ける灯りに花と美人の姿が鮮やかに浮かび上がる幻想的な情景を描いた鈴木春信の美人画。女性の肌や梅の花など、和紙の地をそのまま生かした柔らかみのある白色が、墨一色の背景に美しく映えています。着物の白地の部分には「空摺(からずり)」が施されるなど、繊細で手の込んだ作品となっています。

歌川広重
「月夜桃に燕」
燕は日本人に親しまれてきた渡り鳥で、以前は街中でも、軽快な姿を見ることができました。春の訪れと共にはるか南方の地から海を渡って日本に現れ、人家や駅などの軒下に巣を造る光景がよく見られた風景でした。葉越しの月も画面の左最上部に描かれ、紙外に空を予感させる構図や、二羽の燕の激しい羽ばたきと静かに咲く桃花が巧みに表現されています。

歌川広重 名所江戸百景
「亀戸梅屋舗」
ヴァン・ゴッホによって模写されたことでも有名なこの図は、近景を大写しにして、遠くを望見するという広重好みの構図をとっています。数色の重ね摺りで、古木の質感を見事に表現しています。亀戸の梅屋敷は、亀戸天神の東北の裏手にあり、今の江東区亀戸三丁目にあった、百姓喜右衛門の所有する清香庵という梅園を、将軍吉宗が褒めたことから有名となりました。

北尾重政
「梅樹下の馬」
満開の梅の花が香る初春、毛色の異なる三頭の馬が水辺で戯れている様子を描いた、のどかで牧歌的な雰囲気が漂う本図。三頭の馬たちは空摺という技法で立体的に表現され、淡い色合いの背景の中に存在感を放っています。思い思いに春の息吹を楽しんでいるような様子が微笑ましく、いつまでも見飽きない作品です。
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