日本の伝統・熨斗(のし)
日本では、大切な贈り物に熨斗(のし)を付ける風習があります。熨斗(のし)は、水引の色・形と文字で、贈る相手へのメッセージを伝えるものです。
【水引の種類】
A. 紅白蝶結び…何度あっても良い慶事に用います。(例:出産、受賞)
B. 紅白結びきり…一度きりで良い慶事に用います。(例:結婚、快気祝い)
C. 黒白結び切り…弔事に用います。
【水引の上に書く文字】
贈り物の目的を書きます。(例:御祝、御礼、寿)水引の色と形で、贈り物の目的はおおむね伝えられるので、何も書かなくても良いです。
【水引の下に書く文字】
贈り主の名前を書きます。複数名での贈り物の場合は、連名で書きます。法人名・団体名を書く場合もあります。
例1:初節句のお祝い【祖父母→孫】 | 例2:職場の方の退職祝い【営業二課→退職者】 |
※定年退職の場合は人生で一度きりなので、結び切りの水引を選んでも。 | |
例3:お世話になった恩師へのお礼【安達さん→恩師】 | 例4:還暦のお祝い【一郎さん・和子さん→親御さん】 |
例5:結婚のお祝い【田中さん→新郎新婦】 | 例6:ちょっとした贈り物に【中山さん→某さん】 |
※贈り主の名前だけを書く、あるいは何も書かないものを「無地熨斗」といいます。 |
【熨斗のかけ方】
・内熨斗…品物に熨斗をかけて、その上から包装紙を巻きます。日本では、内熨斗が好まれることが多いです。弊社では基本的に内熨斗にしています。
・外熨斗…品物を包装紙で巻いて、その上に熨斗をかけます。式典や謝恩会などで贈呈する場合は、こちらが好まれます。