アダチ版画の想い

伝統の木版技術を今に、 そして次代へ継ぐ

江戸時代に花開いた浮世絵は、その鮮やかな色彩や大胆な構図から、ゴッホやモネなど印象派の画家たちをはじめ、世界中の人々を魅了し、今なお日本文化の代表として高い評価を得ています。この評価には、当時量産の手段として発展した日本伝統の木版技術が大きく寄与しています。

明治時代以降、木版以外の新しい印刷技術が主流になる中、アダチ版画研究所の創業者である安達豊久は「浮世絵文化によって培われた伝統木版画の魅力を、多くの人に伝えたい」との想いで、自らが版元となり、浮世絵の復刻を中心に木版画制作を行うアダチ版画研究所を昭和3(1928)年に創業しました。

創業当時より、アダチ版画研究所では、版元と彫師・摺師が一つ屋根の下で作業をする工房スタイルにこだわってきました。高い品質水準を維持するよう、一連の工程を版元が監修し、職人たちが切磋琢磨し合うことで、高度な技術を継承しながら、時代に即した木版画の表現を目指追究してきました。現在は、20代~40代の彫師・摺師が中心となり、日々研鑽に励みながら、制作にあたっています。

デジタル技術が人々の暮らしの中に浸透している現代においても、長い年月をかけて受け継がれてきた職人の手技(てわざ)により創造される木版画作品は、人々を感動させ、日々の暮らしを豊かにしてくれるものです。私たちアダチ版画研究所は、伝統的な木版技術の基本を守りながら、時代にあった魅力ある作品を創造してまいります。

会社概要

  • 商 号 株式会社 アダチ版画研究所
  • 創 業 昭和3年
  • 資本金 2,000万円
  • 代表取締役 中山周
  • 所在地 〒161-0033 東京都新宿区下落合3-13-17
  • TEL / FAX 03-3951-2681 / 03-3951-2137
  • 事業内容
    1 木版画の技術保存及び普及活動
    2 木版画の制作及び出版
    3 展覧会の企画及び運営
    4 前各号に付帯する一切の業務