<h3>田中一光(1930-2002)</h3>
1930年、奈良県奈良市に生まれる。京都市立美術専門学校(現・京都市立芸術大学)図案課卒業。鐘淵紡績(株)、ついで産経新聞大阪本社に勤務。学生時代より演劇サークルに参加しており、やがて具体美術協会の創始者・吉原治良の舞台美術の助手を務める。54年より産経観世能のポスターをデザイン。57年に上京し、60年に視察のため渡米。63年「田中一光デザイン室」を青山に開設。同年、東京五輪のデザイン活動に参加し、ピクトグラムデザインのチーフを務める。68年、大阪万博の日本1号館「歴史」部門の展示デザイン。73年より西武劇場のポスターデザインを手がけ、75年より西武美術館(後のセゾン美術館)のグラフィックデザインのADを務める。80年より「無印良品」コンサルタント。87年よりISSEY MIYAKEポスターシリーズのデザインを担当。94年紫綬褒章受賞、00年文化功労者。02年1月逝去。翌年、東京都現代美術館にて「田中一光回顧展 われらデザインの時代」開催。
▶︎ 撮影:森下茂行/所蔵:DNP文化振興財団