小林清親「東京新大橋雨中図」
小林清親「東京新大橋雨中図」
小林清親「東京新大橋雨中図」

小林清親「東京新大橋雨中図」

清親の代表作「東京名所図」の中の一図。「光線画」と呼ばれる西洋画の影響を受けた光と影の描き方が脚光を浴びました。雨雲のかかる空の明暗や水の映り込み、雨線を描かず雨を表現する描写など、それまでの浮世絵にはない表現が見られ、江戸から明治へ移り変わる時代の大きな変化が伺えるようです。画面の端に小さく描かれた女性の後ろ姿が印象深く、物語を感じさせる作品です。

[B:額付][C:版画+額装用マット]をご注文のお客様へ
※ 通常、画面周囲の文字を見せた状態でマットをご用意します。(参照:商品画像 D
※ 画面周囲の文字を見せない(文字部分までマットをかぶせる)額装(参照:商品画像 N)をご希望の場合は、ご注文の際「ご注文備考の追加▼」欄に記入ください。

↙️作品をもっと楽しむミニコラム掲載中

明治期に活躍した浮世絵師。

価格

セール価格¥18,000

(¥19,800税込

仕様(額・マット)について

A: 版画のみ(台紙付)

お選びいただいた作品を台紙に貼った状態でお届けいたします。台紙は自家用とギフト用の二種類をご用意しております。

Print for yourself Print for gift
【自家用の台紙】
アダチ特製浮世絵専用額に入れることのできる台紙です。(大判サイズの作品の場合、台紙サイズは 380 × 532 mm)
【ギフト用の台紙】
厚紙に、作品を保護するためのカバーが付いた台紙です。(大判サイズの作品の場合、台紙サイズは 330 × 485 mm)

 

B: 額付

【浮世絵復刻版の場合】お選びいただいた作品をアダチ特製浮世絵専用額(大判:400 × 555 mm)に入れた状態でお届けいたします。
【現代UKIYOEの場合】お選びいただいた作品を弊社セレクトの額に入れた状態でお届けいたします。

   

 

C: 版画+額装用マット

お選びいただいた作品とアダチ特製浮世絵専用額用のマットを組み合わせた状態でお届けします。
既にアダチ特製浮世絵専用額をお持ちの方にお選びいただく商品です。

Print with mat
マットを入れることで、絵がより引き立ちます。また、作品がアクリル板に直接触れることを防げます。

 
 

仕様(額・マット)について

A: 版画のみ(台紙付)

お選びいただいた作品を台紙に貼った状態でお届けいたします。台紙は自家用とギフト用の二種類をご用意しております。

Print for yourself Print for gift
【自家用の台紙】
アダチ特製浮世絵専用額に入れることのできる台紙です。(大判サイズの作品の場合、台紙サイズは 380 × 532 mm)
【ギフト用の台紙】
厚紙に、作品を保護するためのカバーが付いた台紙です。(大判サイズの作品の場合、台紙サイズは 330 × 485 mm)

 

B: 額付

【浮世絵復刻版の場合】お選びいただいた作品をアダチ特製浮世絵専用額(大判:400 × 555 mm)に入れた状態でお届けいたします。
【現代UKIYOEの場合】お選びいただいた作品を弊社セレクトの額に入れた状態でお届けいたします。

   

 

C: 版画+額装用マット

お選びいただいた作品とアダチ特製浮世絵専用額用のマットを組み合わせた状態でお届けします。
既にアダチ特製浮世絵専用額をお持ちの方にお選びいただく商品です。

Print with mat
マットを入れることで、絵がより引き立ちます。また、作品がアクリル板に直接触れることを防げます。

 
 

数量:
サイズ/重量画寸法:21.2 × 33.3 cm
素材用紙:越前生漉奉書
特徴版種:木版画
備考

作品解説(日英併記)付き

◆ミニコラム①:「明治の広重」が描く 雨の新大橋

広重の代表作である名所江戸百景「大はしあたけの夕立」に描かれているのもこの新大橋です。清親は作品の主題や抒情性など、広重の影響を強く受けていると言われ、しばしば「明治の広重」とも呼ばれます。
歌川広重「大はしあたけの夕立」

明治に入ると多くの橋が洋式の橋に架け替えられていきますが、清親が明治9年(1876)に描いたこの新大橋はまだ架け替え前の和式木橋でした。

広重が安政3年(1856年)に制作した「大はしあたけの夕立」と場面の切り取り方は異なるものの、同じ橋を描いているのです。表現は異なりますが、新大橋を描くにあたって、清親は「雨」という題材を少なからず意識したのではないでしょうか。

◆ミニコラム②:光と影の変化をとらえる「光線画」

清親は、本図を含む5図が収録されたシリーズ「東京名所図」で、「光線画」を生み出しました。「光線画」とは、光と影の微妙な変化をとらえて、天候や時間、季節のうつろいなどを巧みに表現する手法。本作では細やかな雨の表現に、その特徴がよく表れています。

濡れた路面の写実的な描写や川面のゆらめき、流れるような雲の明暗と傘をさす女性の後ろ姿。
雨線を明確には描かずとも、どれも静かに降り続く雨を連想させます。江戸時代の情緒を残す風景と、清親が追求した浮世絵版画の新たな表現の調和は、新しい時代を歓迎しながらも消えゆく景色への郷愁が感じられ、清親初期の傑作と言えます。




雨を描いた浮世絵


 


 

アダチ版画の想い

私たちアダチ版画研究所は、伝統的な木版技術の基本を守りながら、
時代にあった魅力ある作品を創造してまいります。

こだわりの品質・素材

アダチ版画研究所では、木版本来の美しさを最大限に引き出すために、厳選した素材と道具を使用しています。

伝統の技術・職人

商業印刷として発展した浮世絵の制作は、効率や採算性が重視されたことから、すべての工程において無駄がなく洗練されています。浮世絵の技術の基本をご紹介します。