歌川国芳「たとゑ尽の内」
歌川国芳「たとゑ尽の内」
歌川国芳「たとゑ尽の内」
歌川国芳「たとゑ尽の内」

歌川国芳「たとゑ尽の内」

「猫も食わない」「猫に小判」「猫舌」といった猫にまつわることわざや言葉を絵で表した三枚続。猫らしいリアルな仕草を残しつつ、愛嬌たっぷりに擬人化された猫たちの姿からは、猫好きとして知られた国芳の猫への深い愛情が感じられます。それぞれどんな言葉を表しているのかクイズのように楽しめる可愛い作品です。

↙️作品をもっと楽しむミニコラム掲載中

歌川国芳は、幕末に活躍した浮世絵師です。そのユニークな画風から、「奇想の絵師」などと呼ばれ、近年再評価の気運が高まり、広い世代の人気を集めています。幼少の頃より画才に優れた国芳は、15歳で歌川豊国の門下となりました。二十代の内は目立った活動はありませんでしたが、30歳を過ぎ、水滸伝の英雄に取材した一連の作品で脚光を浴びました。当時の浮世絵師の番付には、名所絵の広重に対し、武者絵の国芳として名前が掲げられています。また、筋骨隆々の武者絵を描く一方で、自身の大好きな猫をはじめ、魚や狸などを擬人化したコミカルで愛らしい戯画も多く描きました。反骨と風刺の精神に富んだ作品群は、当時の人々の圧倒的支持を得、多くの門人が集まり、浮世絵師の最大派閥を形成。その系譜は昭和の日本画家まで連なっています。

価格

セール価格¥60,000

(¥66,000税込

仕様(額・マット)について<三枚続>

A: 版画のみ(台紙付)

お選びいただいた作品を、三点重ねて台紙にはさんだ状態でお届けいたします。

 

B: 額付

お選びいただいた作品をアダチ特製浮世絵専用額(三枚続:500 × 925 mm)に入れた状態でお届けいたします。

 

 

C: 版画+額装用マット

お選びいただいた作品とアダチ特製浮世絵専用額(三枚続)用のマットを組み合わせた状態でお届けします。
既にアダチ特製浮世絵専用額(三枚続)をお持ちの方にお選びいただく商品です。

マットを入れることで、絵がより引き立ちます。また、作品がアクリル板に直接触れることを防げます。

 
 

仕様(額・マット)について<三枚続>

A: 版画のみ(台紙付)

お選びいただいた作品を、三点重ねて台紙にはさんだ状態でお届けいたします。

 

B: 額付

お選びいただいた作品をアダチ特製浮世絵専用額(三枚続:500 × 925 mm)に入れた状態でお届けいたします。

 

 

C: 版画+額装用マット

お選びいただいた作品とアダチ特製浮世絵専用額(三枚続)用のマットを組み合わせた状態でお届けします。
既にアダチ特製浮世絵専用額(三枚続)をお持ちの方にお選びいただく商品です。

マットを入れることで、絵がより引き立ちます。また、作品がアクリル板に直接触れることを防げます。

 
 

数量:
サイズ/重量画寸法(三枚続):36.5 × 76.7 cm
素材用紙:越前生漉奉書
特徴版種:木版画
備考

作品解説(日英併記)付き

◆ミニコラム①:猫好き国芳のこだわりが詰まった猫尽くし!

「たとゑ尽の内」は猫にまつわる様々な言葉やことわざを絵で表現した楽しい作品。通常の浮世絵3枚分の、三枚続の広い画面いっぱいに様々な言葉を表す猫たちの姿が、生き生きとした筆遣いで描かれています。

国芳は自宅に沢山の猫を飼い、懐には常に猫を抱いていたという愛猫家。本図の猫たちのリアルな仕草や表情は、日々猫たちと触れ合い、その姿を見ていた国芳だからこそ描けたものと言えます。

また画中の擬人化され着物を着た猫たちにご注目ください。着物の柄が小判や鰹節といった猫にちなんだ国芳オリジナルのデザインになっており、ここにも凝り性な国芳のこだわりが感じられます。

◆ミニコラム②:絵師のこだわりに応える現代の職人の技!

復刻を手がけた彫師は、国芳が絶妙に描き分けた猫の顔を忠実に再現できるよう気を遣いました。人物画でも目元や口元は一番難しいところで、わずかな違いで表情がまったく変わってしまうため、一匹一匹がどんな場面を表しているのか考えながら顔を彫り分けています。人も猫も表情が命。1ミリ以下の彫に職人の技術が試されます。

摺師のこだわりは、猫の毛並みの空摺。空摺とは、版木に絵具を付けずに摺り、紙に凹凸を付ける伝統的な技法のことで、猫の毛のような細い線の凹凸をきれいにつけるのは、力任せでも弱すぎてもならず、繊細な力加減が必要とされる部分です。





アダチ版画の想い

私たちアダチ版画研究所は、伝統的な木版技術の基本を守りながら、
時代にあった魅力ある作品を創造してまいります。

こだわりの品質・素材

アダチ版画研究所では、木版本来の美しさを最大限に引き出すために、厳選した素材と道具を使用しています。

伝統の技術・職人

商業印刷として発展した浮世絵の制作は、効率や採算性が重視されたことから、すべての工程において無駄がなく洗練されています。浮世絵の技術の基本をご紹介します。