
アレックス・ダッジ
アレックス・ダッジ氏はレーザーカットステンシルを用いて、絵具をキャンバスに押しつけるユニークな手法で絵画作品を制作するアーティストです。ダッジの作品の制作工程は、木版の制作工程と似通った部分があり、木版で彼の作品を制作することは興味深い試みでした。可愛さと不気味さのような、相反する物を混在させることによって生まれる独特のアンビバレントな雰囲気が彼の作品を特徴づけています。
アレックス・ダッジ 木版画3部作完成
アダチ版画研究所では2020年より、東京・ニューヨーク・ソウルのアートシーンで注目されているアーティスト、アレックス・ダッジ氏と木版画を制作してきました。このたび3作目の木版画「Ozymandias」が完成し、発売いたします。
また3部作の完成を記念し、セットの販売もスタートいたします。
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・アレックス・ダッジ 木版画3図セット【額1点+収納帙プレゼント】>>
作品一覧

「Come Walk with Me Into the Night」(2020年制作)

「Dancing Between the Shadows of Power」(2021年制作)

「Ozymandias」(2024年制作)
彫ーCarving
刀の先端に神経を集中させ、版木に刀を入れていく
アレックス・ダッジ氏は高度なデジタルツールと伝統的な技法・素材を掛け合わせて作品を制作します。コンピューターによって導き出された均一な細線のアウトラインを、彫師は薄く研いだ小刀の刃先で丁寧に彫り上げます。





摺ーPrinting
日本独特の素材と技から生まれる、軽やかで鮮やかな色彩
これまで型染めの技法などにインスパイアされてきたダッジ氏は、今回、伝統木版画の「ぼかし」に注目しました。摺師のバレンから生まれる深い色のグラデーションが、画面の中に不思議な空間を生み出しています。





<p>アレックス・ダッジ(1977- )</p>
1977年アメリカ・コロラド生まれ。従来の絵画制作の技法にデジタルツールを掛け合わせた作品を制作。ニューヨーク大学ITP(インタラクティブ・テレコミュニケーション・プログラム)にて、メディアアートに関する専門的な知識と技術を学んだ。東京とニューヨークを中心に毎年個展を開催。2020年の個展(Klaus von Nichtssagend)は『The New Yorker』誌でも紹介された。主なグループ展に「Programmed: Rules, Codes, and Choreographies in Art, 1965-2018」(ホイットニー美術館、2018年)、「Listen!」(ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン美術館、2024年)。作品収蔵先にニューヨーク近代美術館、メトロポリタン美術館、ボストン美術館、ホイットニー美術館など。
