
ニック・ウォーカー Nick Walker
山高帽の紳士「Vandal(ヴァンダル)」をモチーフにした作品で知られるニック・ウォーカーは、イギリス・ブリストル出身のアーティスト。1980年代のステンシル・グラフィティムーブメント(型紙を用いるグラフィティアートの興隆)の一翼を担い、バンクシーも、彼に影響を受けたと言われています。2000年代後半に注目を浴び、彼の初期の代表作「Moona Lisa」がオークションで高額で落札されたことで、さらに人気に拍車がかかりました。世界中にファンを有し、各地で制作依頼を受け、ニューヨーク、パリ、ノルウェーなどの都市で彼の作品を見ることができます。またスタンリー・キューブリックの映画「アイズ ワイド シャット」(1999年)では、グラフィティに彩られたニューヨークの街を再現しました。
アダチ版画研究所とのコラボレーションでは、彼の代表的なモチーフである「Vandal(ヴァンダル)」、「モナ・シンプソン」のほか、富士山を題材にした「Tokyo Nectar」の計3点の木版画を制作しました。
ニック・ウォーカー オリジナル木版画「Tokyo Nectar」抽選販売
※初回抽選販売は終了いたしました [2025.08.06]
このたび、英国のステンシル・グラフィティムーブメントの代表的アーティストのひとり、ニック・ウォーカー氏の木版画作品「Tokyo Nectar」の抽選販売を行います。
抽選の方法やスケジュールは、下記をご覧ください。
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<販売方法>
抽選販売(オンラインのみでの受け付けとなります。)
<スケジュール>
受付期間:2025年8月1日(金) 正午 〜 2025年8月6日(水) 正午 【JST】
抽選発表:2025年8月8日(金)頃 抽選結果をメールにて通知
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部 数:130部
画寸法:53.5 × 36.0 cm
版 種:木版画
用 紙:越前生漉奉書(人間国宝岩野市兵衛)
制作年:2024年
監 修:公益財団法人アダチ伝統木版画技術保存財団
制 作:株式会社アダチ版画研究所
【額】寸法:75.7 × 57.5 cm、重量:約2.5kg、素材:木、アクリル(UVカット70%)
納 期:[版画のみ] 8月下旬ごろより順次発送 、[額付] 9月上旬ごろより順次発送
彫ーCarving process
刀の先端に神経を集中させ、版木に刀を入れていく
ニック・ウォーカー氏は、通常作品の制作に型紙(ステンシル)を用います。型紙を切る工程は、木版画の彫りの工程と通じるところもあり、同氏は木版画の制作技術に高い関心を抱いていました。工房を訪問した同氏は、彫師の技術を目の当たりにし「Amazing!」と称賛しました。





摺ーPrinting process
日本独特の素材と技から生まれる、軽やかで鮮やかな色彩
ステンシルグラフィティと木版画の制作工程の親和性を楽しみながら、ニック・ウォーカー氏は伝統木版画ならではのぼかし(グラデーション)の表現を作品の中に積極的に取り込みました。





Artist Profile
<p>ニック・ウォーカー(1969-)</p>
ブリストル生まれ。1980年代のステンシル・グラフィティムーブメントに参加。山高帽の紳士「Vandal」をモチーフにした作品で知られる。映画「アイズ ワイド シャット」(監督:スタンリー・キューブリック、1999年)でニューヨークの通りを再現。2008年ロサンゼルスとロンドンで開催した個展が話題となり、代表作《Moona Risa》がオークションで5.4万ポンドで落札された。2011年ストリートアートのイベント「See No Evil」に参加。主なグループ展に「With You I Want to Live」(フォートローダーデール美術館、2010年)。
