歌川広重「甲陽猿橋之図」
現在も山梨県大月市に架かる橋で、江戸時代、甲州街道沿いの宿場にあったため人の往来が多く、広重も甲斐を訪れた際にスケッチを行ったと言われています。岩国(山口県)の錦帯橋、木曽の桟橋(現在は存在せず)とともに「日本三大奇橋」の一つとなっています。本作は、通常の浮世絵の紙を二枚竪につなげた大きさで描かれ、とても存在感のある作品です。
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サイズ/重量 | 画寸法:74.0 × 24.5 cm |
素材 | 用紙:越前生漉奉書 |
特徴 | 版種:木版画 |
備考 | 作品解説(日英併記)付き |
◆ミニコラム:広重が描いた名所、甲州猿橋の月夜
猿橋は現在も山梨県大月市に架かる橋で、岩国(山口県)の錦帯橋、木曽の桟橋(現存せず)とともに「日本三大奇橋」の一つと呼ばれる橋です。
江戸時代、甲州街道沿いの宿場にあったため人の往来が多く、広重も甲斐を訪れた際にスケッチを行ったと言われています。広重は1842年に甲府道祖神祭の幕絵を制作するために甲府を訪れた際に猿橋にも立ち寄り、その絶景に心打たれた旨を日記に書き残しています。
夜の猿橋を描いた「甲陽猿橋之図」で、広重は桂川の水面から、空と猿橋を見上げるように視点を取っています。猿橋の下に満月が顔を出す、情緒豊かな風景。
崖の向こうには、山々と麓の町並みが描かれています。人工的な橋の存在によって、自然の雄大さがさらに引き立つような画面に、広重の構成力が伺えます。
通常の浮世絵の紙を二枚竪につなげた紙の大きさをうまく利用した構図で、橋のかかる崖の高さ、そして遠くの山々の奥行が、まるで眼前に迫りくるように感じられます。
江戸時代から、猿橋は名所として訪れる人が多かったそう。当時の人々も楽しんだ秋の絶景を、ぜひ広重の目を通してご堪能ください。
「甲陽猿橋之図」には、縦長の専用額をご用意しています。通常の浮世絵(大判)の二倍の画面で存在感がありながらも、横幅は40cm未満とスリムな額です。家具と家具の間、玄関や廊下、階段周りのちょっとしたスペースにも飾れます。
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