日本ポップス史上の名盤、大瀧詠一の「A LONG VACATION」ジャケットに代表されるレコードやCD、そしてポスターや広告など様々なシーンを彩ってきた、人気イラストレーター・永井博氏。特に、昨今海外でも人気の1970~80年代に日本で流行したシティ・ポップを代表する多くのアーティストのレコードジャケットを手がけた氏の作品の多くは、音楽と共に今もなお多くの人に愛されています。
このたび、氏の代表作「Time goes by...」が、アダチ版画研究所の摺師と彫により木版画として完成しました。シンプルな画面の中に独特の世界観を生み出してきた氏の魅力が、伝統木版の技術によって余すところなく表現された作品です。

<p>永井博(1947-)</p>

1947年徳島市生まれ。グラフィックデザイナーを経て、76年よりイラストレーターとして活躍。 大瀧詠一の『A LONG VACATION』、『NIAGARA SONG BOOK』等のレコードジャケットに代表される、トロピカルでクリアな風景作品を描く。大瀧詠一のアルバムジャケット『A LONG VACATION』では、CBSソニーよりアルバムジャケット特別賞として、ゴールドディスクを受賞。2020年9月、オーストラリア・シドニーにてエキシビションを開催。80年代を中心としたシティポップの世界的な人気により、現在も精力的に展覧会を開催している。また自他共に認める「音楽好き」としても知られており、DJプレイヤーとしても活動している。