田中一光「ロープ 森」

田中一光「ロープ 森」

ロープは、田中一光氏が主に1970年代に繰り返し取り組んだモチーフの一つです。水引のような形態を取るロープは、日本の伝統的な「結び」の文化を想起させます。本業とは別に、氏は自ら手がける版画作品を「グラフィックアート」と呼び、その制作をライフワークとしていました。木版画「ロープ」シリーズで試みたのは、デフォルメしたロープと風景写真のシルエットの組合せ。一枚の作品の中に、木版画特有の様々な表情を見ることのできる作品です。
本シリーズについて、浮世絵研究家の故・山口桂三郎氏は「自由な想像のなかに、抽象のロープと具象の風景が巧みに交互して現代的センスのなかに不思議な感覚を生みだしている。」と評しました。

1930年、奈良県奈良市に生まれる。京都市立美術専門学校(現・京都市立芸術大学)図案課卒業。鐘淵紡績(株)、ついで産経新聞大阪本社に勤務。学生時代より演劇サークルに参加しており、やがて具体美術協会の創始者・吉原治良の舞台美術の助手を務める。54年より産経観世能のポスターをデザイン。57年に上京し、60年に視察のため渡米。63年「田中一光デザイン室」を青山に開設。同年、東京五輪のデザイン活動に参加し、ピクトグラムデザインのチーフを務める。68年、大阪万博の日本1号館「歴史」部門の展示デザイン。73年より西武劇場のポスターデザインを手がけ、75年より西武美術館(後のセゾン美術館)のグラフィックデザインのADを務める。80年より「無印良品」コンサルタント。87年よりISSEY MIYAKEポスターシリーズのデザインを担当。94年紫綬褒章受賞、00年文化功労者。02年1月逝去。翌年、東京都現代美術館にて「田中一光回顧展 われらデザインの時代」開催。

価格

セール価格¥35,000

(¥38,500税込

額について(現代UKIYOE・白木額)

額について

サイズ:40.0 × 55.0 cm
重量:約1.8kg
素材:木、アクリル(UVカット70%)

 

額について(現代UKIYOE・白木額)

額について

サイズ:40.0 × 55.0 cm
重量:約1.8kg
素材:木、アクリル(UVカット70%)

 
数量:
サイズ/重量画寸法:36.0 × 23.5 cm
素材用紙:越前生漉奉書
特徴版種:木版画

【作家の言葉】

早春の晴れた日、ぼくは版下を携えて、協作者である木版工房を見学に出かけることにした。…(略)…浮世絵が一九七〇年代の日本によみがえったという感動がからだを走ってゆく。…(略)…いつも均質だということだけのオートマチックマシンの刷り上がりしか見なかった眼には、人間の手作業のすばらしさが身にしみる思いがするのである。

「浮世絵との接近」(田中一光『デザインの周辺』所収)より

アダチ版画の想い

私たちアダチ版画研究所は、伝統的な木版技術の基本を守りながら、
時代にあった魅力ある作品を創造してまいります。

こだわりの品質・素材

アダチ版画研究所では、木版本来の美しさを最大限に引き出すために、厳選した素材と道具を使用しています。

伝統の技術・職人

商業印刷として発展した浮世絵の制作は、効率や採算性が重視されたことから、すべての工程において無駄がなく洗練されています。浮世絵の技術の基本をご紹介します。